面接指導 (株)ハート・クオリア
 
      




  面接を受けると云うこと

 
 ーA2Zメソッドの正しい理解の為にー





  T)採用プロセスの本格的な選抜段階です。


 ES(エントリーシート)、筆記試験は合格点をもらったということで
 面接選択のスタートラインに立ったということになります。

 これから内定までの間にグループ面接/グループディスカッションを経て
 個人面接(役員面接)までの一連の本格的な選別が待っています。

 おそらく多くの学生にとって今まで経験した選抜方式は、正解がはっきり
 している試験問題に答えるという客観的な尺度のあるものでした。

 しかし、面接による選別ということで中々客観的な数値として表せること
 のできない
局面(はっきりした正解がない。又は、正解がいくつもある)
 を迎えることになるわけでどのような対処法が良いか迷われることが多い
 ところです。 

 そのような中で採用企業の情報を集めることは当然として、ご本人が客観的
 に他の人からどのように観られているかを知ることも大事なことです。

 「ESを書くと云うこと」でも触れましたが、ここでも「企業が内定を出す
 までは全ての決定権を持っている」ことがポイントになります。



 
  それでは、内定の決定権を持っている企業にとって面接とは何かと云うこと
  になります。

  もちろん、面接で最終的な人物の選定を行い、内定を出すということですが、
  そこにはES、筆記試験で見られたような機械的な選択基準とは別の採用側
  の人間的な感性や印象といった選択基準が入り、且つ人柄といった説明が
  難しい物差しで 判断されることが通常行われています。 

  この謂わば人間性の判断ということになると積極的で適切な自己アピール
  が必要となってきます。


 
 面接における人物選定基準が何かということは個々の企業の文化的背景
 によっても違っています。

 例えば 新しい業界で多少のリスクは犯しても積極的に競争している企業では
 自立心(チャレンジ精神)を重視し、又、歴史のある既にしっかりとした秩序が
 できあがった業界で安定的な仕事をしている企業では協調性をより重視する
 といった大まかな傾向はあります。 

 前者の例がIT業界、後者の例がインフラ関連業界といったところです。
 
 又、職種によっても望まれる人物の選定基準が違い、例えば営業職ならば 
 積極的な明るいタイプ、管理部門職なら誠実にきっちり仕事をするタイプと
 いったところが一般的な基準といえるかもしれません。
 

 更に、その人物選定基準や配属される部署が内定を決める段階でオープンに
 されることは基本的にありません。

 全てのカードを採用企業が握っているという状況ですが、企業としても適切な
 人材を必ず採用しなければならないというミッションもあり、その求める
 人物像に上手く合致すれば内定を勝ち取ることができるわけです。

 
 


 この辺りは個別企業毎の採用担当との対話の中で感じ取る、過去に採用された
 先輩の意見を聞くということで対処することになります。

 いずれにせよ、面接により内定の可否が決まるわけで、この時を除いて勝負
 すべき時はないことになり万全の事前準備をする必要が出てきます。

 ESの作成では足切りを避ける守りの姿勢(減点主義)で対応しましたが、
 面接では逆に自己アピールの場として攻めの姿勢(得点主義)が必要に
 なってきます。




  従い、面接は真剣に対応しなければならない就活の「勝負どころ」
   ということをしっかりと肝に銘じて下さい。

  面接室の前で一度、「これが最高の舞台」と自分に言い聞かせ、気持ちを
  新たに入室しましょう。



 
 U)では、内定を勝ち取るための面接とはどんなものでしょうか。




 ESの作成に際しても指摘したように、キーポイントは企業から見た望まれる
 人物像(採用したい学生)は何かということです。  

 

 繰り返しになりますが、企業として一般的に重視している新卒学生の資質
 (性格と言っても良いでしょう)は大きく3つあり、  



  @ 誠実さ

  A 行動力

  B コミュニケーション能力


 


 ということになります。

 自分たちと同じ職場で長期にわたり働く仲間として期待される人物像が
 以上の資質に集約されるわけです。 

 端的に言えば、組織の中で自立しながらも周りと協調性を持って正直な言動
 で積極的に動く人が求められているということになるでしょうか。


 この人物像に沿った形で面接の対応がなされていれば、企業として採用の
 可能性は高いと云うことになります。


 このことは、採用活動全体を通じて見られることで、特に面接では最も
 重要であることを念頭に置いておきましょう。








 
 V)さて、面接を受ける上での注意点はどうでしょう。



  自分を上記の観点からできるだけアピールするということですから自ずと
  やるべきこととやってはいけないことが見えてくると思います。

 又、面接官に対して分かり易く、印象に残るような工夫も必要になってきます。 

 以下のようにポイントをまとめてみました。




  1) 前向きな気持ちを表現する



  面接官にとっては、あなたが与える第一印象が非常に重要になります。
 第一印象で内定が決まるというような部分もあり、又、最初の2分間の
 会話で第一印象が決まるという話もあります。

 ある意味アンフェアですが、後で文句を言っても始まりませんので
 念頭に入れておきましょう。

 

 ポジティヴな感情は、あなたの表情までも明るく見せてくれます。
 自信がある表情をしていれば、面接官にも安心感が伝わり、
 「物おじしない」「明るい」「堂々としている」「落ち着いている」
 などと好印象の高い評価がつくことが多いでものです。

 自信がない、緊張しているなどのネガティブな感情は、ある程度仕方がない
 とはいえ、顔の表情に直ぐにでてしまいます。
 その表情が面接官にも伝わり、時にはあなたに意地悪な質問を投げかけて
 くることもあります。結果的には評価が低いということになりかねません。

 前向きな気持ちを常に持ち合わせることが大切です。
 




  2) 素直にはっきりと自分を表現する


  面接では学生の「人柄」、「取り組み方」を見て採用企業に適応できるかを
 判断しています。

 人柄で職場の文化、風土に溶け込めるかどうか、取り組み方で業務への適性も
 見極めています。

 自分の特性を説明することに適切なエピソードを使って「私はこういう学生です」
 と売り込むことを心がけて下さい。

 その際、エピソードそのものを単に説明するだけではなく、そのきっかけ
 何であったか、プロセスにおいてどんな工夫をしたか、結果としてどんな風に
 自分に影響があったかなどその背景を含めて説明することがポイントです。

 又、説明の始めと終わりに重点(主張のポイント)を置き、相手に印象づける
 テクニックを活用すると良いでしょう。

 
 更に、面接官の質問に対しては、飾らないで素直にイエス、又は、ノーと即座に
 答える事を心がけましょう。

 結論が先の話は実務的で分かり易く好印象を与えます。 

 その次の質問(イエス、ノーである理由)に対して論理的に答える事ができれば、
 一貫した整合性のある主張を感じられて納得感が出てきます。
 


  3) 集団面接での対応


 最近は、初期段階の面接は一対一の個別面談より、グループ面接やグループ
 ディスカッションを採用している企業が多いようです。

 効率的に面接試験をしたいという企業サイドの事情によるものですが、
 慣れないと他の面接者の影響を受けて思わぬ失敗をするケースもあり、
 注意が必要です。

 グループ面接とグループディスカッションの対応については以下の通りです。
 

 @グループ面接は数人の学生の皆さんが一度に面接を受けるものです。

  自分の前に論理的で立派な話をされたり、自分と同じようなエピソードを
  話され戸惑うこともあります。

  全く慌てる必要はなく、又、他の学生に競争意識を持つ必要はありません。
  人は人と割り切り、自分を飾らずに自然体で話すことです。
  
  又、同じようなエピソードの場合でも、その背景と自分との関わりを語ることで、
  他の人との差別化ができ、高評価も期待できます。

 Aクループディスカッションは一般的には与えられた課題について
  参加学生の皆さんで討論するものです。

  積極的に話の主導権を握ろうと無理にテンションを上げて発言する必要は
  ありません。 協調性のない、ひとりよがりな行動と受け取られかねず
  マイナス効果のリスクがあります。
 
  周りがどういう学生かわからないクループディスカッションでは、参加者が
  一通り発言する中で、全体の雰囲気を掴み素早く自分のスタンスを確認
  することがポイントになります。 

  場の空気を読んだ上で状況に応じた発言ができていれば文句なしです。
  又、面接官もそのような対応を期待しています。




  4) 服装、目線等にも気をつける


  
服装: 特におしゃれをする必要はありませんが、望まれるのは“清潔感”です。


 @ 顔とジャケットの襟の大きさのバランスや、女性の場合、身長と
   スカート丈のバランスによっても印象が変わります。

   リクルートスーツの定番である黒・濃紺を上手に着こなしてご自身の
   顔色を際立たせたり、凛とした表情を演出できるとなお良いでしょう。

   またダークグレーも落ち着いて安心感がある色味として知られています。
  

 A 「靴が汚い」だけで印象がかなり悪くなります。
    足元には注意が届かなくなりがちです。
   靴はきちんと磨いておいて下さい。
    靴下のチョイスも常識の範囲で地味目がよいでしょう。

 B 学生の手を見るという面接官(特に女性)は意外に多いものです。
    「手・爪の手入れ」はしっかりとしましょう。

 C とても細かい点を気にする面接官もいます。
   たとえば、「」や「メガネ」が清潔かどうか。
   メガネをかけている方は、レンズだけでなく、鼻当て部分も清潔にして
    下さい。


 目線: 面接官の相手をしっかりみることが大切です。 しかし、凝視しては
      いけません。 威圧感を与えることになります。ごく自然体が最善です。

 姿勢: 身体は強ばらせないように力を抜いた自然体で自信を持った姿勢
      が良いでしょう。
     特に、男性では足を広げすぎた座り方をしないように心がけましょう。

     自分では気づかずに緊張で手の先や足が動く人はできればその癖を
     面接時までに直した方がよいでしょう。
     
 
   





  W)最後に、個人の会話力とは別に面接を受ける上での話し方
      について、以下のような部分には十分に 気を配りましょう。





  ポイントは誰にでも簡単に理解できる自然体で話すことです。



  1)「自分の話ばかり」でうんざり、というのはよく聞くことです。
     自己アピールは大事ですが、あくまで“適度に”
     日頃、言葉数の多い人は注意が必要でしょう。

  2)逆に、「あまり話さない」のも困りものです。
    自己アピールは自分以外の誰もしてくれませんのでちょっと
    頑張りましょう。

    想定問答で答えを用意しておくことも有効でしょう。
    
  3)面接官のペースに合わせましょう。
    ゆとりがあれば、話す速度や間の取り方、声のトーンや抑揚等を
    面接官に合わせるよう心がけましょう。    
    又、面接官に上手なあいづちや話を促すセリフも効果があります。
    

  4)声の大きさにも気を配りましょう。
    小さすぎると自信のなさが、大きすぎるとガサツな印象が伝わります。
    面接の場に合わせたボリューム調整をして下さい。
 

  5)言葉を選ぶことも必要です。
    同じことを表すにも、さまざまな表現ができます。
    できるだけ、明るく、温かく、肯定的で、前向きな言葉を口に    
    したいものです。
    聞いていて心地のよい言葉を使う人に、面接官も好意を持つものです。





   以上、一般的な説明をしましたが、ご自身の面接となると
   思っているほどには良くできないことも現実ではないかと思います。
   

   ご本人を全く知らない第三者の目から見たご自身の姿を
   プロによる個別指導
の形で確認し、改善していくことは
   非常に大切になってきます。


  一般的な説明として以上に紹介したノーハウは全体から見れば
  ほんの一部ですが、実際の個人指導(A2Zメソッド)では個人一人
  一人に合った多くの対処法を紹介しています。  
  

  そのA2Zメソッドを習得できれば面接で有利になることは間違いありません。 



*A2Zメソッドについて

 カウンセリング、コーチングの理論をベースに新しく開発された個人指導
 方法で従来のテクニック主体の指導方法とは根本から異なるものです。

 個人を人格全体として捉え、個性を尊重しつつ指導することを目指
 しています。 全てを網羅するという意味合いからA2Zメソッド
 (アルファベットの初めのAから最後のZまで)と命名されました。
 




  就活の準備期間が限られている中、弊社の個人面接指導サービスA2Zメソッド)を
  ご利用頂き、より適切なご納得のいく面接対策を習得することをお薦め致します。

  

  では、就活のご成功をお祈りします。






以上